ブログのファンを増やしたい。SNSのファンを増やしたい。お店や、自分自身のファンを増やしたい。
QOL(Quality of Life)を上げる要素の一つとしてSNSのフォロワーの数や自身の発信力が挙げられるなど、ファン獲得は強力なスキルといえるものになりました。
昨今ではビジネスシーンのみならず、一般の方も文章や言葉の力が求められる時代になりました。
ファンを付けるには、価値ある情報(コンテンツ)を提供することが最も大切。
ですが、情報が溢れている現代において価値ある情報を提供するだけでは不十分です。
多くの情報に埋もれないためには、その情報がどのような人に必要で、どんな悩みをどのように解決できるかをしっかり明確にする必要があります。
そして、せっかくの情報も読者に納得してもらわなければいけません。
そのための信頼性もファン獲得のためには必ず押さえておくべきポイントです。
仮説提案の一番強い点はすでにそのコンテンツを欲している人だけでなく、コンテンツに興味を持っているが欲するまでは至っていない段階の読者にもアピールができる点です。
男女関係で言えば、好きまで思ってくれてないけど、気にはしてくれてる、というような方ですね。
当然ですが、欲しいと思ってくれている人よりも興味段階の人の方が多いですよね。
その多くの方にアピールできる仮説提案メソッドについて徹底解説していきます。
ぜひこの記事を参考に仮説提案メソッドを用いてファンを獲得しやすい魅力的な記事を書いてみてください。
仮説提案メソッドとは
営業やプレゼンなどのビジネスシーンでも重要なスキルである、的確な仮説立てと説得力のある提案を文章作成用に整理したものが仮説提案メソッドです。
仮説提案メソッドは下記の5つで構成されています。
- 情報収集
- 5W2Hのペルソナ作成で情報整理
- 問題と解決策の仮説を立てる
- ストーリー化
- メリットと信頼性の具体化
順番に詳しく解説していきますね。
情報収集
業界とテーマについての調査
まずブログ記事にするための情報を集めましょう。
読者が求めるのは専門家です。
あなたのブログやSNSで発信したいテーマについて、例えば下記のようなものを活用して調査します。
- 業界レポート
- ニュースサイト
- 関連ブログ
- 業界団体の発行物
- オンラインのデータベース
- 図書館
- 過去の研究や論文
収集した情報から、現在の業界状況、将来の予測、業界の課題などを理解しましょう。
ここで発信したいテーマに関連する重要なキーワードやコンセプトを特定します。
ターゲット読者についての調査
次にターゲット読者について調査します。
どんなに素敵な情報でも読み手がいて初めて輝きます。
読者のニーズや抱えている悩みや課題を明確にしましょう。
- ソーシャルメディアの分析ツール
- ヤフー知恵袋などのフォーラム
- 読者のコメントやレビュー
- アンケートやインタビュー
これらのようなユーザーの声を集め、読者がどのような情報を求めているか、どんな問題解決を望んでいるかを特定します。
競合の調査
競合の調査は競合との差別化や、自分には無い良い点を学ぶためにも非常に重要です。
業界調査で調べた重要キーワードでWEB検索をして上位に出てくるサイト、人物は必ずチェックしましょう。
特に下記は重要なポイントです。
- 同じ情報を発信している人、サイト
- 競合の発信内容
- すでに人気を獲得している人、サイト
- 人気人物やサイトの強みと弱み
これらの競合との比較から、自分が提供できるユニークな視点や情報を見つけます。
読者が他では得られない価値を提供することに重点を置いて差別化を図りましょう。
5W2Hのペルソナ作成で情報整理
ここまで調査した内容を整理し、ペルソナを作成しましょう。
ペルソナとは
特定の製品、サービス、またはコンテンツのターゲットを代表する架空のキャラクターのこと。
例えば具体的な年齢、性別、職業、興味、悩み、ニーズなどの詳細な情報を持っています。
ペルソナを作成すると、製品やサービス、コンテンツを実際のニーズや関心に合わせるガイドとなり、より魅力的で関連性の高いコンテンツの作成が可能となります。
ペルソナも非常に奥が深く、追求すればきりがありません。
そこで重要テクニックをご紹介。
5W2Hでペルソナ作成
仮説提案メソッドは読者の悩みや問題、ニーズに重点を置いたメソッドです。
そこでペルソナも悩みにに着目した5W2Hでまとめることで必要最低限かつ、わかりやすく作成することができます。
5W2Hといってもイメージしにくいかと思いますので、下記一覧を埋めて作成してみてください。
誰が(Who)基本情報
ペルソナの年齢、性別、職業。
何を(What)悩み・課題
ペルソナが直面している主な問題や悩み。関連する疑問。
いつ(When)時期・状況
その悩みや課題が特に顕著になる時期や状況。
どこで(Where)場所・環境
悩みや課題が発生する主な場所や環境。
なぜ(Why)原因・背景
悩みや課題が発生する原因や背景。
どのように(How)情報収集手段
悩みや課題に関連する情報をどのようにして収集するか。
どれくらい(How Much/How Many)影響度・緊急性
悩みや課題がペルソナの日常生活や業務に及ぼす影響の程度。
問題と解決策の仮説を立てる
ここまで準備ができたらいよいよ仮説立てです。
仮説の範囲
仮説立てではまず、ターゲットの範囲から考えます。
例えば以下のようなものです。
- 地域的な範囲
- 業界的な範囲
- 金銭的な範囲
- 時間的な範囲
- 個人的な範囲
範囲を広くすれば読者の層も広がりますが、刺さりにくく、心にも響きにくいコンテンツになってしまいます。
そうならないためにも、ペルソナに合わせて範囲を絞ることで、
「この記事が言っていることはまさしく僕のことだ!」
という共感を得やすいコンテンツを作成できます。
このとき気をつけたいのは、ただ範囲を絞るのではなく、その範囲ならではのことが言えるかどうかです。
作成したペルソナからクリティカルな問題と解決案を仮説立てしましょう。
問題仮説と解決仮説はどちらから?
結論、どちらからでもOKです。
というのも、ここまでの調査とまとめがしっかりとできていれば問題仮説も解決仮説も土台はできているはずです。
ここまでの調査やまとめでより具体的になっているものから作成していきましょう。
例えば、競合に比べて明確な強みやメリットが提供できるのであれば、解決案を定めてそれにふさわしい問題を作成。
逆に、テーマについてターゲットが解決案にたどり着いていない明確な悩みがある場合はその悩みに合わせて解決案を作成するという形です。
ストーリー化
ストーリー化を行うことで、より読者の興味を引きつけ、記事全体を通しての共感性を深めることができます。
さらに、人間の脳の仕組みからもストーリー形式はコンテンツをよりわかりやすく、記憶に残りやすくする効果もあります。
ファンを獲得するためにストーリー化は必須といえるものですので確実に押さえておきましょう。
ストーリー化のステップ
主人公の設定
5W2Hで作成したペルソナを記事の主人公になりますので、常にそのペルソナをイメージしながらストーリーを作成します。
問題の提示
ペルソナが直面している問題を、具体的かつ感情的に訴える形で提示します。
実際のターゲットの悩みをセリフ形式で書いたり、エピソードで伝えるなどが効果的です。
問題が発生している状況を詳細に描写し、読者に共感を促します。
5W2Hの「何を」「いつ」「どこで」「なぜ」を活用してペルソナならではのストーリーを作成しましょう。
解決仮説の導入
ペルソナが現在問題をどのように理解し、どう対処しようとしているかについて書くことでより共感性を強化し、解決策のインパクトを強化します。
解決への道のりには挑戦や葛藤が伴うことを示し、読者の興味を引きましょう。
解決策の提示
問題を解決するための具体的な方法や手順を提示します。
この解決策がペルソナ(読者)の悩みをどのように解消するかを説明します。
結果と影響
解決策を実施した結果、ペルソナの状況がどのように改善されたか(されるのか)。
理想の未来を提示します。
成功事例や具体的なデータを用いて、解決策の有効性を強調します。
ここでは読者に、
「僕もこうなりたい!」「こうなれるかも!」
と思わせることがゴールです。
ストーリー化の注意点
ペルソナとその悩みに読者が共感することが重要ですので、具体的かつリアルな情報を提供する必要があります。
一般論やあいまいな話をしてしまうと読者が自分ごととして捉えてくれなくなってしまいますので注意しましょう。
メリットと信頼性の具体化
ここまでの工程で一つの記事が出来上がっているかと思います。
ですが、最後にさらに記事を魅力的にするために一工夫加えていきましょう。
具体的な利益の提示
解決策の提示でメリットは伝えているかと思いますが、その具体性やペルソナとのマッチは十分でしょうか?
例えば、時間の節約、コスト削減、生産性の向上など数字で伝えれるものは読者にとってもわかりやすいメリットです。
比較を通じた強調
競合との差別化の際に比較は強力なコンテンツです。
なぜ今回の情報や解決策が他の方法よりも優れているか具体的なデータや事例を用いて説明ができると大きく魅力アップです。
実績や証拠の提供
解決策の効果を裏付ける実績や証拠を提示します。これには研究結果、事例研究、顧客の証言などが含まれます。
信頼性の強化のため統計データや具体的な数字は強力なものですので参考にできる情報があれば積極的に使用しましょう。
専門家の意見や推薦
関連分野の専門家や業界リーダーの意見、推薦は信頼性獲得のためにも、SEO対策(検索された時に検索結果の上位に表示するための対策)のためにもとても効果的です。
透明性と正直さ
解決策の限界や潜在的なリスクについても開示するのもテクニックの一つ。
全ての情報を公開することで、誠実さと透明性を示し、信頼性を高めます。
リスクや考えられる読者の疑問に対しての答えもコンテンツに含むことでより網羅性も強化できますので上手く活用しましょう。
終わり
今回は「ファン爆増の魅力的な記事の作成方法!仮説提案メソッド徹底解説」についてお話させていただきました。
ここで紹介した方法は実際に企業のWEBサイトのライティングを専門で行っているセールスライティングのチームが使用している方法ですので、上手に使用すれば確実な効果が期待できるかと思います。
みなさんもぜひ仮説提案メソッドを使用して魅力的なブログを作成してみてください。